今回、MK94S、MK54Sで標準装備されたデュアルセンサーブレーキサポートⅡですが、それまでの自動ブレーキとは何が違うのでしょうか?
今回は スズキの自動ブレーキを徹底分析 しちゃいます^^
目次
3つある自動ブレーキシステム
現在スズキさんには3つの自動ブレーキがあります。それは
- デュアルセンサーブレーキサポートⅡ
- デュアルセンサーブレーキサポートⅠ
- デュアルカメラブレーキサポート
という3つです。センサーとカメラという文字が異なっていることがわかりますね。
それぞれ特徴がありそうですよね^^
今回はこの3つを徹底比較したいと思います。
概要では・・・
スズキさんのサイトには概要としてこう記述してあります。
- デュアルセンサーブレーキサポートⅡ(以下 DSBS2)
- 歩行者や自転車も検知し、交差点での出会い頭や右左折時の事故による被害を軽減します。
- デュアルセンサーブレーキサポートⅠ(以下 DSBS1)
- 2種類のセンサーで歩行者やクルマを検知
- デュアルカメラブレーキサポート(以下 DCBS)
- 2つのカメラが昼夜の歩行者やクルマを検知
これだけ読むと DSBS2 が圧倒的に高性能で、次いで DCBS > DSBS1 っていう感じを受けますが詳細な内容はどうなんでしょう?
各自動ブレーキを徹底比較
それではわかりやすくするために各自動ブレーキを表形式で比較していきましょう
項目・名称 | DSBS2 | DSBS1 | DCBS |
検知対象 | 歩行者 乗用車 トラック 自転車 自動2輪車 | 歩行者 乗用車 トラック | ← |
作動速度 | 車と自動2輪車 →約5~約180km/h →約30~約180km/h(対向車) 歩行者と自転車 →約5~約80km/h | 車 →約5~約100km/h 歩行者 →約5~約60km/h | 車 →約5~約100km/h 歩行者 →約5~約100km/h 車種により変化 |
交差点衝突回避支援 (右左折) | 有 | なし | なし |
交差点衝突回避支援 (出合頭車両) | 有 | なし | なし |
検知方法 | ミリ波レーダー +歎願カメラ +超音波センサー | 単眼カメラ +レーザーレーダー | デュアルカメラ |
紹介サイト(動画あり) | よくわかる!SUZUKI Safety Support スズキの予防安全技術|スズキ | よくわかる!SUZUKI Safety Support スズキの予防安全技術|スズキ | よくわかる!SUZUKI Safety Support スズキの予防安全技術|スズキ |
検知対象
まず検知対象を比較しましょう...というか、一目瞭然ですよね^^;
スズキさんのサイトにとても分かりやすい絵があったので使用させていただきます^^;(問題があればお知らせください)
DSBS2

これだけの車種を網羅できると、道路を走るほぼすべての車両と歩行者をカバーしていると言っても過言ではないと思います^^
もちろん確実とは言えませんが、大幅に安全を支援してくれると思います^^
DSBS1 、DCBS

これだけでもほぼ多くの車両と歩行者をカバーしていますよね。欲を言えば自転車は網羅してほしかったというところでしょうか^^;
このあたりが、スペーシアを買うか買わないかの決め手になってきます。
迷われる方は後述する交差点支援も読んでいただければきっとスペーシア一択になるのではないかと思います^^
交差点支援では自転車の検知は相当に有効だと思うからです。
作動速度
これはあくまでも個人的な見解ですが、私がこの作動速度の比較で最も驚いたのは「対向車」という文字でした^^;
敢えて「対向車」と書いてあるということは、その他の作動条件は前方車、前方歩行者に対して作動するということで、逆に言えば対向車や対向歩行者に対しては作動しないの?って思ってしまいました...
機能説明の絵も前方車両に対するものなので、そうなのでしょう...
最近はもっぱら逆走のニュースも増えています。
事故は自分が起こす場合ともらい事故の場合があります。
対向車に対する自動ブレーキの作動はもらい事故を避けることが出来るかもしれませんね^^
交差点衝突回避支援(右左折)
この交差点衝突回避支援は検知対象と並んで自動ブレーキの性能が大きく進化した機能です。
スズキさんの説明にはこのように書いてあります。

この機能は自車が右折または左折しようとした時に、対向車または歩行者を検知するとブレーキを支援するというものです。
交通事故における交差点での事故の割合は34.8%と高い比率となっています。
現時点ではまだ一部の車にしか搭載されていない交差点内の衝突回避支援は、軽自動車初でDSBS2搭載車でのみ使用できる機能です!
交差点衝突回避支援(出合頭車両)
こちらも同じ交差点内での支援機能です。
こちらの機能は交差点内で自車を横切る車に対して自動ブレーキをかけてくれます。
シチュエーションとしては信号無視などを想定して言うと思います。

あまりないケースかもしれませんが、近年の逆走をはじめとする高齢者運転は本当に走る凶器と化しています。
怖いことですが、こういうケースもどんどん増えてくるのではないでしょうか...
検知方法
検知方法はミリ波レーダー+カメラが現時点で高性能となっています。
だからと言ってほかの検知方法が不正確というわけではなく、あくまでも精度として高いということです。
また、検知するハードウェアだけでなくセンシングされた物体に対するソフトウェアも適性でなければなりません。
またレーダーとカメラの違いにより検知する分野や検知までの時間、範囲、精度も異なります。
一概にどれがいいとは言えませんが、ソフトウェアと共に明らかに進歩していることは間違いありません。
まとめ
自動ブレーキではDSBS2に一日の長がる感じですが、カーライフを楽しむという面ではその他の要素も大切になってきます。
たとえは新型ハスラーはDCBSですが、ナノイーがあったり全方位IRガラスだったり、スペーシアにはない装備があります。
そのためか女性に大変人気があります。それほどスピードも出さなければ自動ブレーキのお世話になる機会も少ないでしょう。
だからターボなども必要なく、車両価格も抑えられますし、燃費もすこぶる良いのです。
総合判断で決めることが大切です。
他社との比較
各メーカーで特徴があり、単純比較はできないのが結論です、
しかし、交差点での自動ブレーキは軽では現時点でスペーシアのみが対応しています。
過去に調査した記事はこちらです。
価格的には上がってますがその価値はあると思います。