「怪物が現れた~!君はいったい何者だ?」
そう叫ぶ声が響き渡る。
目の前に現れたのは、向日葵のような形をしたエイリアンだった。
その向日葵の生物は驚いた様子で、私をじっと見つめてこう言った。
「君はほんとにおかしな体をしているな~。手が2本に足も2本しかないじゃないか。ベースは脊椎系の小動物だな。それに知能もあまり高くない。我々から見れば下等動物だが、既に我々には偏見とか差別という概念は存在しない。だから君たち地球人がもっと精神進化を遂げたら迎え入れよう」と彼は言った。
この向日葵型生物は高度な知能を持ち、精神的にも人類をはるかに凌駕した生物だった。
彼らの社会には偏見や差別という概念が存在せず、すべての生物を平等に扱っていた。
彼らの目には、私たち人間はまだまだ未熟で、進化の初歩段階にある存在に過ぎなかった。
「怪物が現れた~!君はいったい何者だ?」と再び叫ぶ声が聞こえる。
その怪物とは人間だった。
外見や自己評価で目に見えるもので判断してしまうことは愚かで、恐ろしい怪物だと気づかされた。
外見や先入観で他者を判断することは危険だ。
私たちはしばしば、自分たちの基準で他者を評価し、偏見や差別を生み出してしまう。
しかし、真の進化とは、すべての生物を平等に尊重し、理解しようとする姿勢にあるのではないだろうか。
私たちもまた、偏見や差別を乗り越え、より高い精神性を目指すべきだと、向日葵の生き物は教えてくれたのだ。